NEWS

利上げや利下げが私たちの生活に大きな影響を与える理由

政策金利の変更で私たちは大きな影響を受ける

 

 

29日のBloombergによると、日本銀行は29日、2008年7月から12月に開いた金融政策決定会合の議事録を公表したと報じています。

世界経済が金融危機に突入する中、米欧6中央銀行は協調利下げを実施しましたが、日本は利下げを行わず、そこから一気に円高株安に傾きました。
また、その後も日本銀行内では利下げをするべきかしないべきか真っ向から意見が対立していたとされています。

各国の中央銀行が利上げをするのか利下げをするのかというのは、その国延いては他国も巻き込み経済に大きく影響を与え、私たち一人ひとりにも大きな影響を与えますが、それがなぜなのかをわかりやすく簡単に説明します。

 

 

そもそも利上げ、利下げとは?

 

まず日本銀行が行う利上げ、利下げとはなんなのかというところですが、
これは政策金利を上げるか下げるかということです。

政策金利とは日本銀行が民間の銀行に貸し出す際の金利の事をいい、
これが経済へ大きく影響を与えるのです。

 

 

 

 

なぜ政策金利を変更するのか?

 

政策金利の変更は基本的に景気刺激策として行うことが目的とされます。

つまり日本銀行の利上げや利下げのニュースというのは、私たちの生活に関係が無いように感じるかもしれませんが、非常に密接に関係してくるのです。

景気刺激策は景気が悪い時に計器をよくするために行われるイメージが強いかもしれませんが、景気が良すぎるときに加熱を抑える場合にも使われます。

これはバブルなど過度な景気過熱は崩壊時に多大な影響を与えるからであり、
景気は緩やかな上昇が望ましいとされます。

 

利上げ利下げのタイミング

 

政策金利の変更は経済に多大な影響を及ぼすため、もちろん下記の中心にさまざまなファクターを精査した上で変更されますが、
基本的には景気が悪い時には利下げを行い、景気がいい時には利上げが行われます。

 

  • 景気がいい時 → 利上げを行う
  • 景気が悪い時 → 利下げを行う

 

景気が悪い時というのは、経済活動が縮小しているので企業も売り上げが減り、利益が減り、投資に回すことが出来ずさらに利益を減らしてしまう悪循環に陥ります。

そんなときに銀行から低金利でお金を借りることが出来るようにすれば、借り入れを行い投資を行い売り上げアップにつなげることが出来ます。

また、景気がいい時というのは景気の過熱を防ぐために利上げが行われます。

利上げを行うと銀行から借り入れをする金利が高くなるため、借りることのできる人が必然的に限られます。
すると企業も投資に消極的になったり、個人も車や家のローンを組みにくくなります。

すると物が売れにくくなり経済活動が縮小し過度な景気過熱というのを防ぐことが出来るのです。

 

 

 

 

政策金利を変更するとどうなるのか

 

政策金利の変動は現在の金融政策の中でも経済活動に非常に大きな影響を与える政策のうちの一つだと考えられています。

この変更発表を受けて株価が乱高下したりすることも珍しくありません。

 

株価の変動

 

  • 金利が上がる → 株価は下がる
  • 金利が下がる → 株価は上がる

 

金利が上がると株価が下がり、金利が下がると株価は上がります。
これは単純な理由で借り入れするための費用が下がれば企業の収益は上乗せされ、借り入れ費用が上がれば企業はその分返済を余儀なくされるからです。

また、金利が上がると高い金利の新発債が発行されます。
投資の世界では債券というのは株式より安全性が高いとされており、
リスクを持つ株式にわざわざ投資しなくても、債券の利回りが上昇しているのであればそちらに乗り換えればいいと考えられ、株は売られやすくなります。

 

為替の変動

 

お金というのは水と反対に金利が低い方から高い方へ流れていきます。

たとえば下の状態だったとします。

  • 米国債 利回り 5%
  • 日本国債 利回り 5%

これであればどちらの国債を購入しても同じ利回りを得ることが出来ますが、米国が利上げを発表し下記の状態になったとします。

  • 米国債 利回り 8%
  • 日本国債 利回り 5%

こうなったら多くの人が米国債を買おうと判断しますし、日本国債を持っている人もこれを売却して米国債の乗り換えるかもしれません。

そうなったときには日本円とUSドルの両替が発生するので、為替にも影響を与えることとなります。

 

国債価格の変動

 

国債には既発債という既に発行されている債権と、新発債という新しく発行される債権があります。

政策金利が上昇し新発債の金利が既発債より高くなると、当然既発債の価値は下がるためこれまで発行されていた既発債の価格は下落していきます。

 

日本銀行やアメリカの中央銀行FRBの政策金利変更というのはニュースにはなりますが、それをしっかりと意味を理解している人はあまり多くありません。

今後の経済活動や株価などの目安になる重要なニュースとなるので、しっかりと勉強しておくことが大切になります。