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金融緩和とは? そもそも金融緩和で何が起こる?

金融緩和で何が起こる?

 

19日のブルームバーグによれば、日本銀行の黒田総裁が、為替相場で円高が進み、経済、物価情勢に影響を与えて2%の物価目標達成に必要となれば、追加緩和を検討する考えを示したと報じています。

民主党の前原氏が「米国が利下げをし、日本との金利差が縮まった場合、円高になる可能性がある。その場合は追加緩和を行う選択肢があるのか?」という質問に対し、黒田総裁は「物価目標達成に必要ということになれば追加緩和の検討をすることとなる」と回答をしています。

ちなみにブルームバーグの記事にも記載されていますが、
日本銀行は物価上昇目標を2%に定めています。
これは年間の物価が2%ずつ上昇していくことを目標にしているということで、これが実現されれば企業の収益が良くなり、それが私たちの給料へ反映され景気が良くなると考えられているからです。

さて、ここで出てくる金融緩和とはそもそもなんなのでしょうか?
これは私たちの生活にも大きく関わってくることなので、金融緩和が行われるとどうなっていくのかも合わせてしっかりと考えていきましょう。

 

この記事で分かること
  • 金融緩和って?
  • 金融緩和が行われると?
  • アメリカが利下げして円高になる理由

 

 

そもそも金融緩和って?

 

ー金融緩和とはー

日本銀行(中央銀行)が不況時に景気底上げのために行う金融政策の1つ。

金融緩和政策ともよばれる。
景気が悪化したとき、国債を買い上げたり政策金利と預金準備率を引き下げたりすることによって通貨供給量を増やし、資金調達を容易にする政策をさす。

また、国債や手形の買い上げによって通貨供給量を増やす政策を、特に量的金融緩和政策(量的緩和)という。

出典 : コトバンク

 

 

金融緩和は紙幣を大量に市場へ流出させることを目的としている

 

金融緩和とは簡単に言えば、紙幣を大量に印刷して市中に流すことを言います。

こうすることで私たちのところまで大量のお金が流れてくることとなり、消費も増え景気を刺激すると考えられています。

資本主義の経済では物価上昇が非常に大切なファクターの1つになっています。

物価上昇をさせるための一つの手段として、日本銀行が紙幣を新たに大量に市中に流すことで紙幣流通量が増え、紙幣の価値が下がります。
そうすることで相対的に物価が上昇し企業の収益に影響を与えることができるのです。

さて、金融緩和が理解できたところで、今回のニュースで報じられている「アメリカが利下げをして円高となった場合、金融緩和の必要性が出てくる可能性」についても、なぜそうなるのかもみていきましょう。

 

 

なぜアメリカが利下げをすると円高になる?

 

お金は金利の低い方から高い方へ流れていく

 

そもそも報じられている利下げとは何を利下げするのかというと、政策金利の利下げをすることを言っています。

 

 

政策金利とは

中央銀行が一般の銀行に貸し出す際の金利

 

 

そして現在の各国の利率が下の表です。


*出典 : 為替ドットコム

 

現在の日本の政策金利は0.10%で、アメリカの政策金利2.5%と比較すると非常に低い水準となっています。

現在日本とアメリカの金利差は2.4%となっていますが、仮に米国が利下げをしたとするとこの差が縮まるということになります。

するとこれまでアメリカに投資されていたお金が日本へ流入することとなり、日本円が買われて円高となるわけです。

お金というのは水と反対で、金利の低い方から高い方へ流れていきます。
まだまだアメリカとの金利差が大きいので、日本円が買われる額というのはそこまで莫大なものにはなりませんが、これまで政策金利が高いからと言ってアメリカへ流入していたお金が、利下げされることにより、リスクが低いと言われている日本市場へ流入する結果、円高になるという構図になっているのです。

つまり政策金利によって大きく為替は影響を受けることとなり、それが食材などの物価変動や株価などにも影響を与えます。

政策金利のニュースとは非常に経済を大きく変えるものとなるので、わたしたちもしっかりと注視しておく必要があるのです。