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FRBが追加利上げを一時停止した後に起こる恐ろしい事とは?

FRBが利上げを一時停止

 

31日の日本経済新聞によると、FRBは30日のFOMCで金融政策の現状維持を決め、追加利上げを見送ったと報じました。

2か月前の2018年12月の前回会合では4回目となる利上げを決断し、トランプ大統領からも猛烈な批判を受けつつも2019年にも2回の利上げを行う方針だと発表をしていましたが、これが世界的な株安の一つの要因となっていたことを受け、今回の利上げ一時停止が決断されたものと思われます。

ちなみにFRBとは米連邦準備制度理事会というなにやら難しそうな名前ですが、アメリカの中央銀行で日本でいうところの日本銀行にあたり、アメリカの金融政策を決定する機関です。

またFOMCとは米連邦公開市場委員会のことで金融政策を決定する会合のことをいいます。

このニュースは金融政策を決める会合(FOMC)で政策金利の追加利上げを一時停止すると決定したことを報道したものということになります。

 

 

FRBが利上げの一時停止を発表すると

 

政策金利の利上げというのは間接的に株安に必ずつながります。

詳細は↓の記事にて説明をしていますが、政策金利の上昇は国債の利回りが上昇を意味するので、リスクのある株式から、よりリスクの少ない国債へ資金が流れるためです。

 

利上げや利下げが私たちの生活に大きな影響を与える理由政策金利の変更で私たちは大きな影響を受ける 29日のBloombergによると、日本銀行は29日、2008年7月から1...

 

FOMCというのは世界的に非常に注目される会合で、FRBが利上げを発表するたび、アメリカを中心とした世界の株価は値を下げてきましたが、今回利上げの一時停止発表を受け、NYダウは434ドルも上昇を見せ25,000ドル台へ返り咲くこととなりました。

そんなFOMCの会見でFRBのパウエル議長は世界の景気について以下のようなことを発表していました。

 

  • アメリカの景気は良好
  • 中国と欧米の経済は減速
  • ブレグジットや貿易摩擦など不透明感が強くなっている

 

パウエル議長からの会見でもあったように、アメリカの経済指標は景気減速からは程遠い数値を示しており、リセッションが今すぐに起きるというのは考えづらいです。

しかしながら中国や欧米の市場は、米中貿易摩擦の影響を受け、片やブレグジットの影響を受けているため伸びを欠いており、中国に至っては数年ぶりにGDPも減少するなど好景気とは言い難い状態にあります。

世界経済は先行き不透明な状況ではありますが、FRBはアメリカの中央銀行ですから本来であればアメリカの景気が堅調なのであれば、景気過熱や過度なインフレを避けるために利上げを断行すべきでしたが、FOMCでは全会一致で利上げを一時停止する判断に至っています。

 

アメリカの今後

 

これは世界的な株安の判断を受けてといわれていますが、景気が頂点に達したとの見方も出てきています。

企業の業績はリセッションにすぐに向かう程悪くはないですが、最高潮であった数か月前から比べると若干の減速が見え始めているのです。

そもそもFRBが利上げの必要がないと判断した理由は、現状維持の金利でも景気過熱や過度なインフレが起こらないと判断したからであり、ここから大きな景気拡大というのはあまり描かれていないということになります。

利上げ一時停止というこの報道を受け株価は上昇しましたが、そもそも景気というのは”好況→後退→不況→回復→好況”というサイクルを繰り返していくものです。

現在はリーマンショックがあった2008年の不況時から回復し、長期の好況を迎えている局面で、次に待ち構えているのは後退→不況です。
FRBが利上げを一時停止したからといって必ず景気後退が起きるということではないですが、企業の業績などから見ても近づいていっていることは確かなのです。

目先の報道では利上げの一時停止は株価上昇の揚力となりましたが、長期的にみて利上げの一時停止というのはリセッションへの足掛かりということを忘れてはなりません。