お金

銀行に現金を預けてるだけでどんどんお金が減っていく!?

銀行預金は日に日に価値を失っている

 

みなさんが会社からもらうお給料は銀行に振り込まれる人、
もしくは手渡しでお給料をもらい銀行に預けている人が大半だと思います。

その預金額に対して銀行から金利が支払われているのですが、
現在日本は超低金利時代でお金は銀行に預けていてもほとんど増えない状況が続いています。

それは多くの人が当たり前のように知っている事実ですが、
みなさんが預けている預金というのは増えるどころか少しずつ減っていっているのをご存知ですか??

この記事ではそんな恐ろしい現実をわかりやすく、
そしてその対策も合わせてしっかりと説明したいと思います。

 

 

なぜ預金の価値が下がっていくのか

 

 

貯金額減少の理由はインフレ

 

資本主義経済では少しずつ継続的にインフレを起こしていくのが理想の形とされています。

インフレとは物価上昇を示すものであまりいいイメージがない方も多いと思いますが、
インフレが長期間起きないと企業の収益が上がらず、
そこで働く社員の給料も上がらない、また新しい雇用も生まれずに経済が低迷して不景気となります。

 

インフレとは?

インフレーション。モノやサービスの全体の価格、すなわち物価がある期間において持続的に上昇する経済現象。

 

現在日本政府及び日本銀行はインフレの年間目標率を2%と定めて、
様々な金融政策を行っています。

つまり現在の日本では国の政策として年間2%の物価上昇を目指しているということです。
たった2%の上昇なので生活をしていてもなかなか気づくことはありませんが、

これが10年続いたとすると物価は22%も上昇するのです。

100円のものが122円になったとしてもそこまで大きな影響は感じられませんが、
それがすべてのものにかかってくるから問題なのです。

年間300万円の支出がある人はそれが366万円の支出になってしまうということです。

 

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しかしながら銀行に預金をしていてもお金は増えませんから、
物価は上昇、預金は現状維持ということになり、
預金の価値は物価上昇に追いつくことができずにどんどん価値の差が開いていくのです。
大切に貯めてきたものを使おうと思ったときには頑張って貯めてきただけの価値はもうなくなっているのです。

 

たとえば

毎年100万円貯金を10年続けた人がいるとします。
すると10年後の貯金額は1,000万円にもなります。

しかしながらその10年の間に物価は約20%上昇していることになるので、
現金の価値というのは実質800万円程度(830万円)にしかなっていないということになるのです。

つまり頑張って貯金をしたとしても、2年分はなかったことになってしまうのです。

 

これがあまり理解されていないのですが非常に恐ろしい現実で、
物価上昇率以上(この場合は2%)でお金を増やし続けなければ、
実質価値は減っていってしまうということです。

テレビなどで昔の3億円事件などを現在でも特集することがありますが、

「3億円は現在の価値に直すと、、、」

といっているのを聞いたことがある方もいらっしゃると思います。

これがまさにこれまで話してきたインフレの結果であり、
昔の3億円はいまではずっと少ない価値にまで減ってしまっているということなのです。

 

 

 

 

現金のメリット・デメリット

 

これまでの説明で、良好な経済状態のときには、
資産形成を現金で行っていくのはあまり良くないということが分かったと思います。

しかしながら現金を全く持たないわけにもいきません。

日々の生活費を株式や債券で支払うことはできず、
やはり現金が必要になります。

また生活防衛費(入院などで一時的に働けなくなった際の費用)として通常生活費の3か月~6か月分の貯蓄が必要といわれているため、
将来向けの資産と生活費としての現金をバランスよく持つことが大切になります。

 

現金のメリット

 

・流動性が高い
・デフレ時に強い

 

現金の一番のメリットは流動性が非常に高いことで、
基本的に現金があればいつでも好きなものと交換することができます。

たとえば家やマンションなどの不動産を売りに出したとしてもなかなか買い手がつかなかったりすることが多く、
それはすぐにほかのものと交換することができないため流動性が低いと言われます。

流動性が高いことは非常に重要で、
いくら資産があったとしてもそれを必要な時に必要なものに変えることが出来なければ全く意味はないのです。

また、現金はデフレ時に価値を増します。

これはインフレ時に価値が下落するのと反対の減少で、
物価が下落するため相対的に現金の価値が上がるということです。

たとえば100円のハンバーガーを1つ買うのに100円必要ですが、
デフレが起きハンバーガーが50円になったとします。

すると同じ100円でハンバーガーを2つ買うことができるため、
物価に対して現金の価値が上昇したことになるのです。

 

デフレとは??

物価が持続的に下落していく経済現象。

 

 

現金のデメリット

 

・インフレに弱い

 

実は日本円で考えると現金のデメリットというのはインフレに弱いということ以外にはあまりありません。

ただここまで読んで頂いた方であればもうお分かりかと思いますが、
これが非常に問題になります。

これまで再三書いてきましたが、
資本主義では緩やかにインフレをしていくのが正常な経済の形なのです。

たとえば今から50年前の1968年を見てみると、
大卒初任給は約30,000円前後でした。

今では30,000円で1か月の生活をするのはとても難しいことですが、
物価が今よりもずっと低かった当時は、ここから家賃や生活費、教育費などを捻出し生活をしていたのです。

2018年の大卒初任給は200,000円前後といわれていますから、
単純比較で約7倍にもなっているのです。

もちろん経済成長があり50年前より日本は豊かになっていますから、
すべてがインフレというわけではありませんが、
これまでもそういった道を歩んできたということは頭に入れておいた方がいいでしょう。

人生100年時代なんて言われていますが、
仮に100歳まで生きた場合、新卒入社の22歳から貯金を始めるとすると78年間もの時間があるのですから、こういった長期的な思考が非常に大切になってくるということです。

 

 

 

インフレにおける現金価値低下の対策

 

実際にどれだけ価値がなくなっているの?

 

これまでインフレで現金の価値が減少していくという話をしてきましたが、
実際にどれだけ減少してきたのかを実際のデータを眺めながら見ていきたいと思います。

下の図はジェレミー・シーゲル氏が名著”株式投資の未来”という本の中で示した1801年~2001年までの200年の間に株式、長期国債、短期国債、金(Gold)、現金(USドル)の価値がどのように変化したかを分析したものです。

 

ややこしいグラフに見えますが、
1801年にそれぞれに1ドルを投資した場合、
それが2001年にはいくらの価値になっていたかというものを表した単純なグラフです。

上から見ていくと、
株式は200年間で、

株式 : 1ドル → 597,485ドル(110円 → 65,723,350円)

にも価値が増大しています。

また国債もそれぞれが↓のようになっています。

長期国債 : 1ドル → 1,072ドル(110円 → 117,920円)
短期国債 : 1ドル → 301ドル(110円 → 33,110円)

これは経済が成長していくと徐々に物価が上がり(インフレ)、
その結果として企業の収益が増えるため、それに連動して株価が上がり、その恩恵を受けることができたということです。

続いて一番下のUSドルですが、下記のようになっています。
USドル : 1ドル → 0.07ドル(110円 → 7.7円)

これが驚愕な結果で現金が97%の価値を毀損しているということを示しています。

 

 

 

 

インフレは現代でも起きている

 

これでは少しわかりにくいですから、
私が大好きなマクドナルドの”月見バーガー”の価格の推移を見て考えてみます。

2003年 190円
2004年 199円
2006年 240円
2008年 250-270円 ※地域別価格帯導入
2009年 270-290円
2010年 270-290円
2011年 280-290円
2012年 290-320円
2013年 310-360円
2014年 339円 ※ 固定価格/消費税8%
2015年 340円
2018年 340円
*こちらのサイトより

2003年には190円だったのが徐々に値上がりをし、
2018年には340円となり150円も値上がりをしています。

2003年に1,900円持っていたとしたら月見バーガーを10個購入することができましたが、その1,900円を2018年まで持っていたとしても月見バーガーは5個しか購入することができません。

つまり現金の価値は2003年から比べると減少しているということです。

そしてこれはなにも月見バーガーだけに起こっていることではないのです。
住宅価格や電気代、食材の費用まですべてがインフレを起こしているのですが、
長い年月をかけて少しずつ価格が上昇しているためその正体になかなか気づくことができないのです。

 

 

 

まとめと対策

 

資本主義経済においてインフレは欠かせないものです。

しかしながらインフレが起きると私たちの貴重な現金というのは日に日に価値を失っていくのです。
ジレンマのような状態ですが、これが正常な経済の状態である以上なんらかの対策を取らない限り将来の資産は目減りしていってしまいます。

それではどうしたら自分の資産価値を減らさずに済むのでしょうか。

答えは単純でインフレ率が年間2%であるなら、
それ以上の利回りでお金を増やせばいいのです。

 

利回りとは

利息・利益配当の、元金に対する割合。配当金の、株の時価に対する割合。

 

物価が1年間に2%上昇したとしても、
自分の資産を1年間で3%増やすことができれば自分の資産は年間で1%ずつ上昇していくのです。

お金持ちは”お金に働かせる”といった言葉を聞いたことがある方もいると思いますが、
自分の資産であるお金に稼いできてもらい、価値の減少を防ぐということです。

お金に働いてきてもらう方法はたくさんあるので別記事で詳しく紹介しますが、
せっかくなのでこの記事でも例として一つ紹介したいと思います。

 

*Yahoo!Financeより

 

上の図はある日のAT&Tというアメリカの通信事業大手の株価を表したものです。
“Forward Dividend & Yield”と赤で囲んだ枠の1番右側に6.55%という記載があります。

これは年間の利回りを表しており、
たとえば100万円分この株を購入し持ち続けると1年間に65,500円分配当金がもらえるということです。

つまり年間のインフレ率が2%であった場合、
この株を購入することで6.55%の利回りでお金を増やしていくことができるので、
単純計算で1年間に4.55%お金を増やしていくことができます。

実際には株価が変動したりとこんなに単純にはいきませんが、
この記事では根本の考え方を理解してもらい、お金に働いてもらうということがどういうことなのか、なんとなくイメージを掴んでもらえたらということです。

これを知っているのと知らないのでは将来の資産に大きく差が開いていくので、
自分で資産を運用する人は必ず覚えておきましょう。