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2018年実質賃金が2年ぶりに微増。実質賃金と名目賃金とは?

実質賃金と名目賃金

 

2/8のBloombergによると、厚生労働省が発表した毎月勤労統計で、消費者物価上昇の影響を除く2018年の実質賃金が前年比0.2%増と2年ぶりに増加したと報じています。

ここで言われている実質賃金とはいったいなんなのでしょうか?
また、実質賃金とセットで出てくることの多い名目賃金との違いについても分かりやすく解説をしていきます。

 

実質賃金とは?

 

Wikipediaによると実質賃金は下記のように記されています。

 

実質賃金(じっしつちんぎん)とは、労働者が労働に応じて取った賃金が、実際の社会においてどれだけの物品の購入に使えるかを示す値である。賃金から消費者物価指数を除することで求められる。

wikipediaより

 

これが実質賃金の意味なのですが、少しわかりにくいのでかみ砕いて説明をしていきます。

 

名目賃金とは?

 

が、その前に名目賃金の説明をします。

名目賃金は非常に簡単で私たちが常日頃もらっている給料のことをいいます。

給料が20万円の人であれば名目賃金は20万円となり、私たちが常日頃気にしている賃金というのは名目賃金のことを指しているのです。

 

実質賃金とは?

 

では”実質賃金”とは一体なんなのでしょうか?

まず前提として私たちは労働により給料を会社からもらうお金というのは、生活をしていく上で何かを購入するためのものです。

食材であったり洋服であったり家賃であったり有価証券であったり、さまざまなものを労働の対価である現金で購入をします。

それがどれだけ購入できるかというところに焦点を当てたものが実質賃金ということです。

たとえば給料を毎月20万円受け取っている人がいるとして、1個100円のハンバーガーを買うとします。
ありえませんが給料全部でハンバーガーを買おうとすると1ヶ月で2,000個のハンバーガーを購入することができます。

しかしそこからインフレが進み、ハンバーガーの価格が200円になったとすると、
1ヶ月で2,000個買うことができていたハンバーガーが1,000個しか買えなくなります。

この場合名目賃金は20万円のまま変わりはありませんが、実質賃金が50%下落したこととなります。

つまり名目賃金とはもらっている賃金そのものを指すのに対し、実質賃金は金額は関係なく、賃金に対してどれだけ購入することができるかという賃金と物価を比較した指標ということです。

 

実質賃金は正しい形で上昇し続けるのが理想

 

 

資本主義経済ではインフレになり、物価が上昇すると下記の様な流れとなり実質賃金は変わらないもしくは上昇するのが理想とされています。

 

  1. 物価が上昇
  2. 企業の収益が上がる
  3. 給料が増える
  4. 消費が増える
  5. 物価が上昇

 

と、繰り返していければ経済は拡大し、景気が拡大しどんどん豊かになっていくのです。

しかしこれは絵空事で、企業の収益が増えても社員に還元されず企業の内部留保となったりと現実はそうも進まなかったりするのです。

たとえば私たちの名目賃金が毎年2%上昇していったとしても、物価が毎年3%上昇を続けたのであれば、私たちの実質賃金は減少していることになるのです。

目先の名目賃金を気にしがちですが、私たちはさまざまなニュースに目を通し実質賃金にも気を配っていくことが大切になるのです。